乗って楽しいは当たり前!
“つくって楽しい”日本初の遊園地って
どんなところ!?
遊べる!つくれる!工場みたいな遊園地 『グッジョバ!!』 がオープン!!
今年3月18日、日本に画期的な遊園地がオープンした。その遊園地とは、よみうりランド内にある『グッジョバ!!』。『グッジョバ!!』は、日本の企業6社(コクヨ・日清食品・ワールド・島精機製作所・日産自動車・ALSOK)がサポート。“モノづくりを体感”できるfactoryで構成されており、連日にぎわいを見せている。しかし実際にこの遊園地の意義や楽しみ方について、正しく理解している方はまだまだ少ないだろう。そこで今回は、『グッジョバ!!』にかけられた想い、そしてもっとも特徴的であるワークショップの魅力を紹介することで、より楽しく意義のあるお出かけ先としての『グッジョバ!!』を知ってもらいたい。コンセプトは、“遊びながら学び、好奇心を育む遊園地”だ。
ライドだけじゃない。最大の特徴はワークショップにあり!!
みなさんが思い浮かべる遊園地といえば、ジェットコースターやお化け屋敷といった、いわゆるライド(乗り物系アトラクション)が一般的だろう。ワンデーパスで利⽤できる同敷地内のよみうりランドもそれにあたり、いわゆる「楽しさ」を追求した場といえる。一方『グッジョバ!!』は楽しさをベースに、「学び」もバランスよく体験できる場所なのだ。あらゆるアトラクションでは、子どもたちが“能動的に参加する“ことが求められる。ジブンで考え、カラダを動かすのだ。

乗っているだけで楽しいアトラクションとはひと味ちがう。そもそも『グッジョバ!!』には、モノづくり体験を通して好奇心を芽生えさせるという狙いがある。ニッポンが世界に誇る技術に、子どもの頃から触れておくことで、モノがつくられるしくみや過程にまで興味を持つ。そして「つくる」ために必要な、発想力・チームワーク・競争力・挑戦心など、あらゆる感性を刺激するのだ。もちろんこれらは、人にとって必ず必要とされるチカラでもある。

まさに遊びながら成長できる絶好のスポットといえるだろう。なかでもワークショップは、『グッジョバ!!』の真髄。自動車を組み立てたり、生地を編んだり、ノートをつくったり、世界にひとつだけの焼そばを完成させたり。きっとこれらの体験は忘れられない思い出となる。そして人間形成のカケラとなることだろう。今回はそんな中からいくつかのワークショップを紹介する。
“自分だけ”をつくることができる。社会⾒学を超えた“社会体験“が、
子どもの一生の思い出をつくる。
誰もが食べたことのある日清食品の看板商品『日清焼そばU.F.O.』を、自分の手でアレンジできる人気のワークショップが、FOOD factoryの『マイU.F.O.ファクトリー』だ。

工場で働く人と同じように手洗い・消毒を済ませたら、まずはパッケージをデザインしよう。その後、工場で働くスタッフと会話をしながら具材を決めていく。市販の商品とはちがう具材で、オリジナルができていく過程は、子どもならずとも見ていて楽しい。その組み合わせは5,460通りにもなるというから、“マイ『日清焼そばU.F.O.』”というのも頷ける。

そして自らがデザインしたフタを実際の工場と同じ機械を使用して取り付け、仕上げはフィルム包装だ。空気をきゅっと抜いて真空状態ができる瞬間、子どもたちは必ず笑顔になる。食べてしまうのがもったいないマイ『日清焼そばU.F.O.』は、オリジナルバッグに入れて持ち帰ることができる。通常の社会見学は見て学ぶもの。しかし『グッジョバ!!』は、楽しみながら自分で「つくる」ことができる。社会見学を超えた“社会体験“だからこそ、思い出も『日清焼そばU.F.O.』のソースに負けず劣らず濃厚になるのだ。
大人もつい聞き入ってしまうほどの本格ワークショップ。
⼥の子たちの眼がキラキラかがやく。
もうひとつ紹介したいのが、ファッションファクトリーの『わくわくファッションラボ』。こちらは⼥の子に大人気のワークショップだ。

かわいいくるみボタンをつくったり、段ボールと毛糸で織物をつくることができるなど、時期によって異なるワークショップが開催される。今回は『くるみボタンをつくろう』を紹介する。シンプルなボタンづくりだが、使用する道具は本格的だ。ここでは、実際にハサミを使って生地を裁断したり、ボタンの真ん中に図柄を合わせるなどの細かなアクションが求められる。

そう、やってみると大人でも結構難しいのだ。けれども心配は無用。スタッフが横に付いてくれるし、ママやパパが手伝っていっしょにつくってもいい。大人もしくみや過程については知らないことが多く、MCの声に耳を傾け、一様に真剣な表情になるのがおもしろい。子どもにとって、最初から洋服をつくることは難しい。けれどもボタンひとつならジブンでつくることができるし、それがやがて小さなポシェットになり、素敵な洋服につながるかもしれない。モノづくりの原点にある楽しさを感じられることが、『グッジョバ!!』最大の価値といえるだろう。つくったボタンは、洋服やバッグにつけてあげてほしい。そうすることで今日だけの思い出ではなく、これから先の子どもの成長を刺激することにもなるのだ。